地域の安全・安心について
消防団の消防車について
①準中型免許が新設され、全国の消防団にある車両の3割以上が改正後に取得した普通免許では運転できませんが、本市での該当する消防団車両の割合をお伺いいたします。
消防長: 現在消防団に配置しております消防車両154台のうち、準中型車両は39台で、全体の約25%であります。
②①による、本市への影響をお伺いいたします。
消防長: 現消防団員は、準中型免許が新設される以前に免許を取得された団員がほとんどでありますので、現在のところ影響はないものと考えております。
③①は消防団の人手不足の中、問題視されていますが、本市の今後の対策をお伺いいたします。
消防長: 一部の自治体において、消防団員が準中型免許を取得する経費の助成を行っていると聞き及んでおります。今後、本市におきましても関係部局と協議を進めながら、助成について検討してまいりたいと考えております。また、地域の実情を十分に勘案した上で、更新の際に普通免許で運転できる軽量の消防車両の導入についても検討してまいります。
④消防庁では、普通免許から準中型免許にグレードアップするために教習所に通う団員に費用を助成する制度を設け、自治体へ特別交付税による財政支援をしていますが、本市での活用予定をお伺いいたします。
消防長: 関係部局と助成について協議を進める中で、財政支援の活用も検討してまいりたいと考えております。
⑤準中型免許取得への助成をひとつのきっかけに、消防団員の募集促進を行うことも考えられますが、見解をお伺いいたします。
消防長: 新入団員の加入促進策として、一つの有効な手段と考えております。
福島市通学路交通安全プログラムについて
①対策一覧表によると、”対策年度”が空白で、未だ対策の目途が立っていない箇所が複数ありますが、今後の対応をお伺いいたします。
教育部長: 福島市通学路交通安全プログラム対策一覧表中の対策年度につきましては、対策が完了した年度を表記しております。平成26年度までの通学路緊急合同点検の完了状況は252カ所、495対策のうち93.9%が完了しております。また、平成27年度からの合同点検で新たに追加となった102カ所、130対策のうち、平成29年度までに36.9%が完了しております。対策未実施箇所につきましては、関係機関に早期の実施を促し、危険箇所の解消について順次対応を進めているところであります。
②対策一覧表の優先順位の付け方をお伺いいたします。
教育部長: 通学路交通安全プログラムの対策の優先順位及び実施については、事業主体である国、県、市、警察などの関係機関のそれぞれの判断及び計画により、順次進めているところでございます。
③通学路の安全確保に地理空間情報をGISで処理することで、より効率的かつ正確に危険性の把握が可能であると考えられますが、見解をお伺いいたします。
建設部長: 通学路の安全確保に地理空間情報をGISで処理することにつきましては、現時点において危険箇所の路線名、住所、通学路の状況や危険の内容、対策内容等をホームページで公開しておりますけれども、これら情報を地図データとリンクさせることで各種情報を迅速に把握することが可能になりますことから、GIS導入に向け、関係部署と協議をしてまいります。
GISの防災への利活用について
①GISは、土砂災害や洪水等のハザードマップや防災にも利活用されていますが、本市での活用状況をお伺いいたします。
市民安全部長: 本市では、気象庁から発信される気象警報などの情報や国土交通省からの河川情報などを活用し災害対応しており、GISの活用は行っておりません。しかしながら、災害時、被害状況の集約や対応状況について意思決定するにあたり、被害範囲などをGISで可視化することができることは災害対応に有効であると認識しておりますことから、他市の導入事例などを参考に、本市へのGIS導入について調査研究してまいります。
②GISの活用促進に向けた今後の計画を、統合型GISの整備状況も含めてお伺いいたします。
総務部長: GISの活用につきましては、平成26年5月に策定をいたしました第三次福島市地域情報化基本計画におきまして、庁内の地理空間情報の共有と有効活用を図るため、統合型GIS導入の推進を定めたところでございます。現在までに、先進事例の調査、利活用の検討などを実施してきたところでございますが、今後におきましても、既存システムの統廃合、データの変換などさまざまな課題について十分に検討してまいります。
除染関連について
①GIS等を活用した除染結果の管理用システムについて、その成果をお伺いいたします。
環境部長: GISを活用した除染情報管理システムにつきましては、除染の実施時期、除去土壌の管理方法や保管場所、除染前後の空間線量率の結果などを一元管理するとともに可視化することで、作業の進捗把握と具体的な作業計画策定支援、除染に関する報告書等帳票の保存管理が容易となったほか、閲覧支援として市民からの問い合わせなどに対し、迅速な対応が図られたものと考えております。
②除染完了後、土地が荒れる等、原状回復していない土地が存在いたしますが、その様な事例が発生した場合の対応を、把握している事例も含めてお伺いいたします。
環境部長: 住宅除染完了後に、大雨等により覆土が侵食を受け、流出したり、除去土壌の地下保管箇所が沈下するなどの事例がございます。その場合、土地所有者から問い合わせ等があれば、現地に赴き、原因調査の上、除染作業との因果関係が認められた場合には、市の責任において対応することとしております。
③環境美化推進費について、震災前の水準での土砂の量を想定しての予算だと聞き及んでいますが、想定している経費の内訳をお伺いいたします。
環境部長: 側溝土砂上げに係る環境美化推進費の内訳は、まず麻袋購入費である消耗品費が313万円、側溝土砂収集運搬業務委託料が1,374万円、側溝土砂処分業務委託料が3,240万円であります。これは、震災前の土砂収集実績をもとに、側溝土砂の量を最大で1,000トンと見込んで積算したものでございます。
シティプロモーション等の観光振興策について
花見山周辺観光について
①花見山周辺観光について、今シーズンの総括をお伺いいたします。
商工観光部長: 今シーズンの花見山来訪者数につきましては、春のふくしま観光緊急対策事業において目標数を24万人としておりましたが、昨年と比較し、議員お話しのとおり、約20%の減少となる18万人となったところであります。減少の理由としては、桜の開花が平年より10日ほど早まったこと、満開から落花までの見ごろの期間が短かったことなどによるものと推測され、大変残念な結果であると考えております。
今後におきましては、1つは見ごろのピークを予測して早目に広報すること、2つ目に桜以外にも多種多様な花々が次々に咲き続ける花見山の魅力を伝えること、3つ目として飯坂町の花ももの里や飯野町の花やしき公園など、花見山以外の花のスポットを組み合わせることなど、開花時期に左右されにくい花観光ルート整備について検討してまいりたいと考えております。
また、外国人観光客につきましては、昨年以上に多く見受けられました。初の試みとして実施いたしました花見山本部前での出身国調査によりますと、ベトナム、タイ、台湾からのお客様が調査数全体の約82%を占める結果となり、その背景には、県によるベトナムチャーター便の運航や、ターゲットとしてタイと台湾に傾注したインバウンド推進事業による効果があったものと考えております。
②”おもてなし”の為にもより一層のトイレや駐車場等の環境整備の促進が求められますが、見解を、今後の計画も含めてお伺いいたします。
商工観光部長: 花見山における受け入れ環境の整備として、本年度、ウオーキングトレイル駐車場トイレの洋式化を実施いたします。また、駐車場の整備等につきましては、平成30年度中を目途に、地域の皆様と協議を行いながら策定する次期花見山周辺地域観光振興計画に沿って検討してまいりたいと考えております。
わくわくふくしまインスタ大賞2018春について
①わくわくふくしまインスタ大賞2018春の成果をお伺いいたします。
商工観光部長: 3月15日から応募を開始したわくわくふくしまインスタ大賞2018春につきましては、タウン誌への掲載やインスタグラムによる広告などを実施し、締め切りの5月31日までに投稿された写真数は2,000件を超える状況となっております。投稿作品は、花見山や桜など花をテーマとした投稿をはじめ、スイーツなどの食べ物や新緑の風景などバラエティーに富んでおり、本市の新たな魅力の発掘につながるものと考えております。また、これらの写真は福島の春の魅力を伝える素材として、今後もインスタグラムを使った誘客、そして春の観光の周遊ルートなどにも活用してまいりたいと考えております。
②インスタグラム等のSNSを活用した取り組みについて、今後の展開をお伺いいたします。
商工観光部長: インスタグラムにつきましては、今回実施いたしましたわくわくふくしまインスタ大賞2018春の成果を踏まえながら、他の季節やテーマ別でのフォトコンテストの実施について検討してまいります。また、SNSは、国内外を問わず多くの方々に利用されていることや、旅行や商品購入の際の参考とされていることなどから、本市の観光情報の発信と認知度の向上に向け、さらなる活用を図ってまいります。さらには、わくわくふくしまインスタ大賞2018春へ投稿されている写真のいいねの数やその傾向等について分析を行うなど、本市の観光資源等に対するいわゆるマーケティングの活用について調査研究を行ってまいります。
ふくしまプロモーション事業等の動画を活用した事業について
①ふくしまプロモーション事業の目標をお伺いいたします。
政策調整部長: ふくしまプロモーション事業は、意欲のある若手クリエーターらを招致し、本市の自然や食、文化などを体感していただき、それぞれの感性と表現で30秒のCM動画を作成し、公開するものでありまして、若手クリエーターの柔軟な発想と視点で本市の魅力を再認識することや私たちがまだ気づいていない本市のよさを発掘することであり、また作品を市内外へ発信することにより、本市の認知度上昇とイメージアップを図ることであります。
②若手クリエイターによる本市の30秒間のPR動画を作成する等の事業ですが、若手クリエイターの募集方法をお伺いいたします。
政策調整部長: 本事業は、映像制作型キャンププログラムの実績のある事業者への委託を想定しており、その事例で申し上げますと、毎年、年齢等の要件を設定の上、公募されております。
③首都圏で公開される予定ですが、具体的な公開場所を、日程も含めてお伺いいたします。
政策調整部長: 公開の場所につきましては、渋谷スクランブル交差点前にある屋外ビジョンで、9時から23時までの間、1時間ごとに放映されるもので、期間は現時点では11月ごろを予定しているというふうに聞いております。
④イベントでも活用される予定ですが、活用方法を、具体的なイベント名も含めてお伺いいたします。
政策調整部長: 具体的なイベントにつきましては未定でございますが、本市の公式ユーチューブで公開するほか、市主催の観光交流イベントなどでも活用してまいりたいと考えております。
⑤現在も”福島市の絶景”等の動画が公開されていますが、この様な動画を活用したプロモーションについて、今後の展開をお伺いいたします。
市長: 動画やスマートフォンなどの普及により、動画を活用したプロモーションの重要性はますます高まってまいりました。実際今回福島市の職員募集で、従来のパンフレットに加えまして、私と職員が出演するちょっとした動画を、急ごしらえですけれども、編集をいたしまして、公開した結果、視聴回数が1,100回を超えるなどというようなことになっておりまして、動画の持つ話題性と拡散性を再認識しているところでございます。
今後、多様化するニーズに合わせ、ターゲットを絞った事業の展開や従来型でない意外性やインパクトのある動画の制作を検討していきたいと思います。また、多種多様な動画の中から本市の動画を視聴していただくために、興味を引くような仕掛けを加え、またSNSを使って検索から動画を見つけ出しやすくするなど、発信方法を一層工夫してまいりたいと思います。
さらに、今回のプロモーション事業で制作した作品や福島市の絶景などの動画を本市の公式ユーチューブでの公開や市主催の観光交流イベントなどでの放映を通して、本市の魅力を国内外へアピールしてまいります。
ももりんく等のポータルサイトについて
①ももりんくでのプレゼントキャンペーン実施時に行ったアンケートについて、その活用方法をお伺いいたします。
総務部長: ももりんくでのアンケートは、サイト運営に活用いたしまして、認知度の向上、アクセス数の増加を図ることを目的に実施しており、プレゼントキャンペーンの応募者に記入をいただいているものでございます。アンケートの結果につきましては、特集記事の作成時における参考とするなど有効に活用しており、昨年度はアンケートの意見を踏まえ、公園ガイドのリニューアルなどを行ったところでございます。
②アンケートの項目について、工夫が必要だと考えられますが、見解をお伺いいたします。
総務部長: ももりんくにおけるアンケートにつきましては、利用者の意見を聞くことができる貴重な機会でありますことから、さまざまな意見を記入いただき、今後のサイト運営に反映できるよう、アンケート項目の追加なども含め検討してまいりたいと考えております。
③新着情報・お知らせ・イベント情報等を本市管理のサイトで公開していますが、それら全てでRSSを配信することへの見解をお伺いいたします。
総務部長: ももりんくにおけるRSSの配信につきましては、現在はお知らせ及びイベント情報をツイッターやフェイスブックなどのSNSを利用し、速やかに配信しているところでございますが、RSSの導入につきましては、効果や有効性を含め、第三者委員で構成するももりんくの運営組織、ふくしま地域ポータルサイト運営委員会にて検討いただくよう働きかけてまいります。
また、福島市公式ホームページでは新着情報のRSS配信を行っておりますが、未対応であるイベントカレンダーにつきましては今後対応を進めてまいります。
戊辰150年記念事業について
①実施のスケジュールをお伺いいたします。
教育部長: 戊辰150年記念事業につきましては、本年9月に、奥羽越列藩同盟軍事局が置かれました舟場町の長楽寺を会場に、戊辰戦争と福島城下の事件に焦点を当てた展示を行い、また10月には地元の劇団による戊辰戦争をテーマとした演劇公演を旧広瀬座で開催する予定であります。11月には、戊辰戦争とその39年後の明治40年、福島の市制施行までを振り返り、戊辰戦争と福島の近代について考える記念シンポジウムを開催する計画となっております。
公共施設の再編整備について
戦略的再編整備検討委員会について
①検討委員会のメンバーの人選方法をお伺いいたします。
政策調整部長: まちづくりや経営、金融、ファシリティーマネジメントを専門とする有識者に委員をお願いするとともに、各施設の利用団体や住民団体、商工関係団体に委員の推薦依頼をし、それぞれ選出いただいたところであります。
②サッカースタジアムやJR福島駅の東西自由通路の整備等を打ち出していますが、その他、検討を予定している内容をお伺いいたします。
政策調整部長: まずは、課題となっております公会堂や図書館、中央学習センター、市民会館などの老朽化した公共施設、建設を延期している新庁舎西棟、福島駅前に整備を検討しているコンベンション施設を検討対象とするほか、サッカースタジアムやJR福島駅新東西自由通路につきましても、再編整備の優先順位なども含む基本的な方向性や官民連携の可能性について検討してまいります。
③福島市公共施設等総合管理計画との関わりを、今後の公共施設の再編計画も含めてお伺いいたします。
政策調整部長: 公共施設の戦略的再編整備検討委員会におきましては、公共施設等総合管理計画に基づく施設マネジメントの視点を踏まえつつ、中心市街地のにぎわい形成やまちづくりといった多角的な視点から、再編整備の基本的な方向性や官民連携の可能性を検討してまいります。今後につきましては、検討委員会での検討結果を十分に尊重し、市として再編整備に係る基本的な方向性などを決定した上、各施設ごとの個別計画の策定に反映していく考えであります。
④JR福島駅東口前における再開発準備組合との意見交換について、今後の取り組みをお伺いいたします。
政策調整部長: 公共施設の再編整備の基本的な方向性や官民連携の可能性を検討する上で、駅前再開発の動向につきましては注視しているところであります。また、本検討委員会とあわせまして、中心市街地のまちづくりに関する官民合同の検討委員会を設置しておりますので、今後におきましては同委員会とも連携を図りながら、時期を捉えて再開発準備組合との意見交換なども検討してまいります。
⑤戦略的再編整備検討委員会について、市民からもSNS等で多くの反響がありますが、それら市民の声を反映させる方策についてお伺いいたします。
政策調整部長: 公共施設の戦略的再編整備検討委員会におきましては、各分野の有識者に加え、利用団体や住民団体、商工関係団体の代表者にも委員として参画していただいておりますので、今後開催する会議におきましても、それぞれのお立場から十分にご意見やご要望を聴取してまいる考えであります。また、当委員会は原則公開で行い、その結果につきましては、市のホームページに専用のページを設け、随時情報を公開するとともに、ホームページなどを通して広く市民の皆様からのご意見も募ってまいりたいと考えております。