福島市議会議員根本雅昭の、プロフィール・政策・活動報告・議会報告等。

福島市議会令和5年3月定例会議一般質問


道路の維持管理について

除排雪について

①除雪業務時にスマートフォンで稼働時間や作業路線を収集しクラウドサーバで解析することで、作業日報を自動作成するシステムである福島市除雪車運行管理システムが導入されましたが、今季の実績をお伺いいたします。

建設部長: 本年2月末現在で、除雪作業につきましては9日間、延べ242台の車両が稼働いたしまして、融雪剤の散布作業のほうは27日間で83台の車両が稼働してございます。

②福島市除雪車運行管理システムでは、月次報告で使用する稼働時間内訳表、業務費内訳表、請求書等も自動作成されますが、利用業者からの主な評価をお伺いいたします。

建設部長: 除雪シーズン前に委託業者に対しまして2度にわたりシステムの操作説明等を行ってきたことから、現在のところ大きなトラブルもなく除雪作業が行えており、一部の委託業者からは事務処理が簡素化され、負担軽減につながったと評価をいただいております。

今後におきましても、除雪シーズンの終了後のアンケートや意見聴取などによりましてシステムの評価を検証し、より円滑な除雪作業が進められるよう努めてまいります。

③福島市除雪車運行管理システムで報告された各データを除雪の効率化に役立てることも可能だと考えられますが、本市の見解をお伺いいたします。

市長: 運行管理システムの導入により、これまで各委託業者に連絡を取りながら進捗状況を確認していたことが、除雪車の位置情報や作業状況をリアルタイムで把握することが可能となりました。これによりまして、除雪車の位置を確認して、除雪が遅れている路線や市民からの要望がある路線などに向かわせることができ、除雪作業を迅速かつ効果的に行うことができるようになります。交通渋滞の解消や交通事故の防止にもつながるものと考えています。

また、移動データや作業記録のデータを蓄積し、検証することにより、委託業者や直営との協力、同一委託事業者による県道と市道の相互除雪などを事前に運行計画に組み込むことができますし、かつ状況に応じて弾力的に除雪作業を進めることができるようになります。そのようなことでさらなる効率化を図ってまいります。

④今季は比較的降雪量が少ないですが、令和3年度の様に比較的多い年に福島市除雪車運行管理システムを用いた場合の効果についてお伺いいたします。

建設部長: 先ほどの答弁と同じようになってしまいますけれども、本システムによりまして除雪作業の進捗や稼働状況が確認できることで、遅れている路線や委託業者の稼働状況が把握できるため、遅れている路線への応援指示や市民からの除雪要望に対する問合せ等にも迅速な対応が可能となりました。

また、事務処理が簡素化されることで委託業者への負担も軽減され、除雪作業を円滑に行えるとともに、本市の予算管理も容易となり、効率的かつ効果的な除雪が可能であると考えております。

⑤除雪について、本市では福島市除雪アダプト制度、小型除雪機械の貸し出し、待機保証制度等を行っていますが、来年度以降の取り組みをお伺いいたします。

建設部長: 降雪情報のきめ細やかな発信や除雪支援制度を積極的に周知することで、除雪に対する市民の意識向上と委託業者の初動態勢強化によりまして除雪体制を構築していきたいと考えております。

また、実績等を踏まえ、様々な検証を行いながら、除雪力強化パッケージの内容を充実させ、市民との共創により除雪力の強化を図ってまいります。

道路に関する市民からの通報や要望について

①市道だけでなく私道や国道・県道が関わる要望や通報等、本市だけでは対処できない内容に対しての本市における対応をお伺いいたします。

建設部長: 国、県に関する要望につきましては、現地の調査などを行い、各道路管理者のほうへ依頼いたしまして、対応について回答をいただいております。

また、緊急性がある通報につきましては、各道路管理者などへ電話連絡により速やかな対応を求めております。

なお、私道につきましては、要望や通報の内容を確認した上で、状況に応じまして利用可能な制度の案内もしくは助言なども含めました対応に努めてまいりたいと思います。

②市民通報システムについて、現在は通報に対して本市からのフィードバックが無い状態ですが、通報者に結果を通知することについて本市の見解をお伺いいたします。

建設部長: 本システムの目的は、行政側では把握し切れない市民の身近な道路の不具合等を広く情報提供いただき、速やかに対応することで、業務の効率化が図られ、市民生活の安全向上に寄与するものと捉えております。

しかしながら、本システムからは、年間500件を超える通報があるほか、ウェブサイトや電話、窓口等を加えますと年間1,000件を超える通報や要望がありますため、これら一つ一つをフィードバックさせることは困難でありますことから、通報や要望を迅速に処理することを重要視し、対応していきたいと考えております。

道路行政に関する今後の計画について

①令和6年度当初予算案では道路の地域安全緊急対策事業に関する予算が計上されていますが、計画している路線を実施時期も含めてお伺いいたします。

建設部長: 本事業につきましては、道路の修繕と改良により緊急的に安全対策等を行うものでございます。

まず、道路修繕につきましては、交通量が多い市道の中で路面の損傷等が著しい路線を選定いたしまして、舗装や外側線等の修繕を行い、安全対策に努めてまいります。

また、道路改良につきましては、災害時の避難や緊急車両の通行等を確保し、早期に完成させ、効果が現れる路線を選定し、整備を進めてまいります。

これらの路線を集中的に実施することで、市民生活の安全向上を図ってまいります。

②各路線に優先順位を付けた上で道路敷設や補修の時期、また市民からの通報とその結果等をデータベース化すると同時に可視化することで、効率的な道路の維持管理に役立てられると考えられますが、本市の見解をお伺いいたします。

建設部長: 道路施設の修繕計画期間や内容、優先順位等につきましては、福島市道路施設個別計画のほうに記載してございますが、市民からの通報状況や対応した内容など、可能な限りデータベース化し、情報を蓄積、共有することは重要であることから、様々な検証を行うことで維持管理の効率化に役立つものと考えております。

③市民からの通報や計画内容を可視化しウェブサイト等で広く公開することで、計画箇所への通報や類似通報の削減に繋がりますが、本市の見解をお伺いいたします。

建設部長: 通報などの情報を公開することにより通報数の増減を予測することはできませんけれども、通報による修繕等に関する計画内容や結果を公表することは、道路行政を市民に理解していただくためにも有効であると捉えていますことから、今後におきましては、情報発信の内容や市民の皆様に見ていただくための手法、そちらについて検討してまいります。

地域公共交通について

高齢者の公共交通利用助成事業について

①高齢者の公共交通利用助成事業について、令和6年度当初予算案では令和7年度からタクシー利用も選択できる新制度への移行準備に関する予算案が計上されていますが、その内訳をお伺いいたします。

都市政策部長: 事業費の内訳は、タクシー利用のためのマイナンバーカード活用に係るシステム構築費等6,700万円余、既存のバス、鉄道ICカードに係るシステム改修費等9,100万円余、制度周知チラシ、申請書発送等費用、コールセンター及び専用窓口の開設等1億5,200万円余、合計3億1,000万円余でございます。

②①について、タクシーへ配備する端末数を、利用目的も含めてお伺いいたします。

都市政策部長: 市内に事業所を有するタクシー事業者に、利用者のマイナンバーカードを読み取るための専用車載器を貸与することを想定しており、その台数は、令和5年10月1日現在の登録車両数の383台を見込んでおります。

③②について、利用者のスマートフォンを活用せずに各タクシーへ端末を配備することとした理由をお伺いいたします。

都市政策部長: タクシー活用のシステムを考えるにあたっては、利用者、タクシー運転手双方にとって分かりやすく、利用しやすい仕組みづくりが必要であると考えております。

利用券の使用を短時間でスムーズに行うことができることなどから、スマートフォンを活用せず、マイナンバーカードを車載器にタッチするだけの簡単な仕組みを想定したところであります。

本市郊外の移動手段について

①福島地域福祉ネットワーク会議では土船地区等で互助活動として土船おでかけサポートを行っていますが、本市が把握している地域公共交通における効果をお伺いいたします。

都市政策部長: 土船おでかけサポートは、高齢者の買物、通院時などの送迎に利用されており、公共交通空白地域における日常生活を支える移動手段として、既存公共交通を補完する役割を担っていると認識しております。

②土船おでかけサポートでは、これまで小規模法人ネットワーク補助金を一部活用し運営費に充ててきましたが、次年度はそれらの補助が現状無い中、地域に欠かせない移動手段を確保するための支援を検討すべきと考えますが、本市の見解をお伺いいたします。

都市政策部長: 現時点で、土船おでかけサポートの事務局である地域福祉ネットワーク会議との具体的な協議には至っておりませんが、今後、土船おでかけサポートの財政面を含めた運用状況をお伺いするなど協議を進めてまいります。

子育て・介護支援政策について

子育て支援について

①令和6年度当初予算案に計上されている母子保健スマート窓口推進事業について、DXにより妊産婦への支援体制が強化されますが、デジタル変革の内容を、期待される効果も含めてお伺いいたします。

こども未来部長: 母子保健スマート窓口では、福島市子育てアプリえがおの機能を拡充し、令和6年度には妊娠届出時面談や1歳6か月、3歳児健診の予約と、これまで書面で行っていた妊娠届出や妊娠届出時と妊娠8か月時のアンケートへの回答をアプリ上で可能といたします。

これら書かない窓口、待たない窓口を推進することで、妊産婦の負担軽減と利便性の向上や、面談情報の事前把握による保健師等の相談支援の充実が図られるとともに、データベース化されることによる事務の効率化にもつながるものと考えております。

また、ほぼ全ての妊産婦が妊娠初期からアプリ登録を行うことで、対象者に応じたタイムリーな子育て情報の発信がプッシュ型で行えるようになります。今後も子育て世代へのサポートツールの一つとして子育てアプリの機能拡充に努めてまいります。

②病児・病後児対応型保育事業について、病気や回復期で普段利用している施設が利用できない場合に、一時的保育ができる新たな2施設に関する令和6年度当初予算案が計上されていますが、利用方法や開業時間等の詳細をお伺いいたします。

こども未来部長: 利用にあたりましては、初めに希望の病児、病後児保育施設へ利用登録を行います。登録後、利用の際に医師の診察を受け、医師の連絡票を添えて利用の申込みを行います。施設が児童の病状や予約状況を踏まえて受入れの可否を判断し、可能な場合に利用できることとなります。

4月開所のアイグラン保育園福島大森につきましては、零歳児から未就学児を対象とし、定員2名で土日を除く午前8時から午後5時までの受入れを予定しております。

また、5月開所の小児科併設のほっこりパンダっこは、零歳児から小学6年生までを対象とし、定員4名で木曜日と日曜日を除く午前8時半から午後6時までの受入れを予定しているところであります。

③子どもの医療確保対策パッケージの小児科医の休日当番医の確保について、オンライン診療等により休日当番体制の充実を図るための令和6年度当初予算案が計上されていますが、その内容をお伺いいたします。

健康福祉部長: 本市では、小児科の休日当番医確保と体制強化が喫緊の課題となっております。

そのため、本年7月からは、現在の夜間急病診療所を活用して、毎月第2及び第4日曜日の日中に小児科を開設し、市外からの派遣医師による休日診療を行うことといたしました。感染症の流行期には、派遣医師を増員して2名体制といたします。

また、多くの医療機関が長期休業するゴールデンウイークや年末年始には、休日当番医による対面診療とオンライン診療によるハイブリッド診療体制を実施いたします。

対面とオンラインの診療窓口を設置し、患者を分散させることで当番医の負担軽減が図られ、また重症度の高い患者への迅速な医療提供が可能となる体制を維持できるものと考えております。

市民にとっても、子供の症状の程度によって受診先を選択できることや受診者の分散による診療までの待ち時間の短縮、またご自宅で診療が受けられるオンラインでは2次感染が予防できるなど、大きなメリットが期待できます。

また、救急医療の現場を守る観点から、夜間や休日に具合が悪くなっても、軽い症状であれば平日の日中に受診するなど、医療の適正受診を呼びかける啓発活動も継続して実施してまいります。

これらの取組によって、休日当番医の負担軽減と市民の医療ニーズを両立させながら、今後も持続可能な休日当番体制を確保していく考えであります。

④医療的ケア児について、専用窓口の設置等、相談体制の強化に向けた本市の今後の取り組み計画をお伺いいたします。

こども未来部長: 医療的ケア児の支援では、支援関係者が多岐にわたり、相談窓口が分かりづらいといった課題がありましたので、相談の入り口となる窓口をこども家庭課に置くこととし、周知を図ってまいります。

その後の相談対応は、医療的ケア児個々の状況に応じ、担当部署となるこども家庭課、こども発達支援センター、障がい福祉課の職員が主となって、福祉サービスの紹介、就園、就学支援など、ライフステージに応じた適切なサポートにつなげ、寄り添い支援を実施してまいります。

なお、医療的ケア児は長期にわたり幅広い支援が必要であることから、庁内関係部署はもとより医療機関やサービス事業所等と連携しながら、児童とその家族を継続的に支えていく相談支援体制の充実に努めてまいります。

介護事業所について

①認知症対応型等の通所介護事業所について、労働者派遣契約による介護職員は従業者に含まれる場合があるのか、法人市民税の均等割判定上の従業者数の算定時の解釈も含めてお伺いいたします。

健康福祉部長: 本市では、省令の規定どおり、通所介護事業所の介護職員は労働者派遣契約をすべきでないと捉えており、従業者とはみなしておりません。

なお、法人住民税の法人均等割の基準においては、派遣労働者は派遣先企業の従業者数に算入するものとされております。

事例といたしましては、岡山県岡山市や倉敷市、千葉県流山市等で労働者派遣契約による介護職員を従業者として認めていることを確認しております。

②介護事業所について、介護人材が不足している事業所に対して本市が行っている支援をお伺いいたします。

健康福祉部長: 本市では、介護人材が不足している事業所への直接的な支援は行っておりませんが、介護人材を確保するための様々な取組によって、側面から支援しております。

中学生向けの介護の魅力を伝えるパンフレットの作成や、介護職を目指す学生等に対し介護資格取得研修費用を助成しております。

また、新たな取組といたしまして、就労意欲のある元気な高齢者を対象とした介護助手への就労支援を実施しております。

介護事業所職員のスキルアップやモチベーション向上に向けて、若手、中堅、管理者の階層別研修を実施するなど、現役スタッフの早期離職の防止と定着促進を図る取組にも力を入れているところであります。

引き続き、介護人材の裾野を広げる取組を展開し、事業者が持続可能な施設運営と介護サービス提供ができる環境づくりを進めてまいります。

Web3等による地方創生や地域共創について

本市におけるWeb3について

①3Dデジタル都市計画情報を構築するための令和6年度当初予算案が計上されていますが、期待する効果をお伺いいたします。

都市政策部長: 3Dデジタル都市計画情報は、誰もが無料で自由に活用できる3D─GISであり、本市においてもDXを活用したまちづくりを進めるために導入したいと考えております。

主に期待できる効果としましては、業務の効率化や3D都市モデルが持つ建築物の高さ、用途、構造などのデータを活用し、まちづくりの施策に生かせるほか、民間においてもARアプリの開発やデジタルツインシミュレーションなど様々な分野での活用が期待できると考えております。

②本市が把握している他市町村でのデジタルツイン等のWeb3を活用した取り組みを、今後の本市での計画も含めてお伺いいたします。

政策調整部長: ウェブ3の技術要素により、特定のサービス事業者に依存せず、かつ人手を介さず自律的に運営されるサービスが可能となりますが、県内におきましては西会津町がお米を作る生産者とお米を買う消費者による石高プロジェクトを実施しているほか、民間技術ではありますが、飯坂における温泉むすめをキャラクターとしたルーラNFT祭りin飯坂など、官民それぞれにおいて取組が行われているものと承知しております。

また、デジタルツインについては、東京都が防災やまちづくり、教育などの分野での活用を目指したプロジェクトを社会実装に向けて検証を行っているほか、静岡県で進めているバーチャル静岡構想など、自治体においても取組が行われ始めているところであります。

しかしながら、ウェブ3はまだ発展途上であり、将来にわたっての安定性や拡張性の評価も必要であると考えておりますことから、現時点で本市におけるウェブ3を活用した事業の計画はございませんが、今後も、これらの技術動向等を注視してまいります。

非代替性トークン(NFT)の活用について

①ふるさと納税の返礼品にNFTアート等を追加することで、財源の確保のみならず関係人口の創出やボーダレスなPRに繋がりますが、本市での検討状況をお伺いいたします。

政策調整部長: NFTアートを返礼品に加えることで、本市の魅力や情報を広く発信することができるとともに、作品を通じた新たな関係人口の創出につながるなど、可能性に期待が持てると捉えております。

一方で、調達経費、事務経費等を寄附額の50%以内に収めなければならない総務省ルールへの適合や、市外の著名なクリエーター等とコラボした場合の調達費用の市外への流出、NFTアートに付加価値を絡み合わせる検討などの課題もございます。

これらを解決しながら、一般の返礼品開発同様、業務委託先である福島市観光コンベンション協会と協力しながら検討してまいります。

②デジタル住民票や本市独自の体験コンテンツをNFTで発行し、分散型自律組織(DAO)として参加頂くことで関係人口の増加に繋がると考えますが、本市の見解をお伺いいたします。

政策調整部長: 分散型自律組織であるDAOは、ブロックチェーン技術やあらかじめ決められたルールに基づき、ネットワーク上で取引を自動的に実行する仕組みであるスマートコントラクトを活用し、中央集権的な管理機能を持たず、参加者による自律的な運営を目指す組織形態とされております。

関係人口の増加をDAOにより実現しようとした場合、NFTの保持を目的とするだけではなく、DAOという組織として地域との関わりをどのように行うかなどを見極める必要があるものと考えております。

現時点では、DAOそのものの認知度の低さに加え、解決すべき課題が少なからず存在するものと認識しております。

地域共創について

①こくりナビ(若者のまちづくり参加促進事業)について、今後の活動計画をお伺いいたします。

政策調整部長: 昨年9月よりこくりナビの運用を開始し、現時点で登録者は182名であり、延べ138名の若者が町なかのにぎわいづくりに向けたイベントなど21の事業の企画、運営に参加しております。参加アンケートによると、大学ではできない体験や幅広い世代との交流が多くの参加者の満足度を高めており、若者の将来の選択肢を広げることに役立っていると考えております。

来年度は、4月よりボランティア募集情報の配信を開始することで、春、夏に実施する事業も対象とし、若者の参加の機会を増やしてまいります。加えて、市職員に対するまちづくり講習会や意見交換会を実施し、若い力を伸ばし、生かせる体制をつくることで、若者が活躍できるまちづくりをさらに進めてまいります。

②公民こねくと(ふくしま公民連携窓口)について、今後の活動計画をお伺いいたします。

市長: 公民こねくとは、民間事業者等から本市との連携に関する提言を受け付ける機能に加え、市が抱える課題を提示し、その課題解決に連携可能な民間企業等を募集するプロポーザル機能も有するなど、市と事業者がお互いの強みを生かした連携を実現するワンストップ窓口となっています。

提案の内容によっては、事業者間の連携を後押しすることや、本市の在京職員が首都圏の企業等と連絡を取り合って連携を実現することも視野に入れており、私をトップとする実施体制によって、積極的、効果的に連携を実現し、本市の課題解決を図ってまいります。

3月1日の窓口開設以降、3月5日までに4件の相談をいただき、公民連携に対する関心の高さがうかがえます。今後、相談内容に応じ、速やかに連携事業の実施を目指すとともに、市の課題を集約して、今月中には事業者募集が開始できるよう進めてまいります。

地方創生や地域共創におけるDAOの活用について

①こくりナビや公民こねくと等の課題解決や共創事業にDAOを取り入れることも考えられますが、本市の見解をお伺いいたします。

政策調整部長: こくりナビは、若者とまちづくり事業をマッチングする仕組みであり、参加する際のハードルを低くして、できるだけ多くの若者にまちづくりを体験していただくことを狙いとしております。

また、公民こねくとは、民間企業等と連携するにあたり、市長をトップにスピーディーに意思決定するというプロセスを有しており、それがこの取組の特徴でもあります。

そのため、参加者全員が意思決定に関与し、協力しながら組織運営を行うDAOの活用は、現状では難しいものと捉えております。

②自治体DAOによる地域課題解決プロジェクトを立ち上げ運営することで、地域課題の解決や地方創生並びに地域共創への一つのアプローチとなりますが、本市でDAOを活用することについて見解をお伺いいたします。

政策調整部長: DAOによる地域課題解決プロジェクトの運営につきましては、様々な可能性は考えられますが、どのような課題に適用するのが望ましいかの見極めや、地域住民の意見や関わりをどのように確保するかなどの課題が少なからず存在するものと考えておりますことから、本市に合った可能性というものを今後探ってまいります。/p>

Web4.0について

①欧州委員会が提唱している概念であるWeb4.0について、本市が把握している概要を、今後の本市での活用計画も含めてお伺いいたします。

政策調整部長: 欧州委員会が提唱している概念は、ウェブ4.0と仮想世界をリードするEU戦略として発表されたものであり、今後のデジタルを前提とした時代では、人工知能、IoT、ブロックチェーン、メタバースやデジタルツインといった技術により、現実世界とデジタルによる仮想世界の密接な連携が重要であるとの認識から出されたものであると捉えております。

本市においてはウェブ4.0を活用した事業の計画はございませんが、今後も、これらの技術動向等を注視してまいります。

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